★ ダンディライアンはどこにだって咲く
2012.05.16 Wednesday 03:22
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夜の風景★ ダンディライアンはどこにだって咲く

ドナルド・マクドナルドの髪は
相変わらず赤い
だが さすがに根元から
だいぶもとの自毛の色が
はばをきかせてきていいる
そのことを指摘したら
「あったりまえだろ?
生きてるんだぜ?」
と 大問題を指摘するかのごとく
勢いよく返された
「こういう経緯も含めての
レーゾンデートル
存在理由さ
生きてます なう みたいなね」
2センチの髪の色の変化も
存在理由になる 君は
と言った僕の言葉と
ドナルド・マクドナルドは
飛んでいくタンポポの綿毛に出会った瞬間のように
ふわりとすれ違ったらしく
返事がない
「世界が壊れていく気がするんだ」
そしてそんな不穏なことを語り始める
「近所で
水道管の取り換え工事が始まってね
いや 作業の人達にはおつかれさまです!
って声をかけたんだけどさ
道路を削る音を聞いてると
もしかしたらこれは
世界が壊れていく音なんじゃないかって
思っちゃってね」
そんなに繊細だったかなと思いつつも
それは 明らかに考え過ぎだけど
ただ 生きてる以上は
色々な感覚が発生します なう
でいいと思うと言ってみた
「時々 君も良いこと言うね
そうだ そういう小説を書いてみるよ
ありがとう 時々の君!」
そういう小説が
どういう小説なのかは全くわからないけれど
今回のタンポポの綿毛は
ドナルド・マクドナルドの肩くらいには
着地したらしい
★ いまだかつてない時間
2012.05.16 Wednesday 02:26
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夜の風景★ いまだかつてない時間

「もういい加減 人の弱みに付け込むような
仕事はやめましょうよ」
「ちょっと待ってくださいよ
この企画は ニーズに合わせた企画であって
人の弱みに付け込むなんて
ひどいこと言わないでくださいよ」
スクリーン一杯に広がった
俳優たちの表情がそこにある
試写室だ
仕事に追われ 少し前に渡された
この映画の資料と内容を
すっかり忘れて慌ただしく試写室に滑り込んだ
今聞いた台詞とシチュエーションは
昨日クライアントとの間で
私が交わした会話と状況だ
一言一句同じ会話
展開も同じ
半ばうたた寝しながら見ていた身体が
いきなりクリアーになった
どんなストーリーの映画なのか
思い出そうとするが
思い出せないのと
あまりなできごとに
一番必要な情報の優先順位が
狂った
この状況で 昨日私が次に相手に発した言葉は
こうだ
「今一番だいせつなことは 愛です
人類はいまだかつてない
選択肢を迫られているんですよ」
スクリーンに大写しになった俳優の
次の台詞を待った
「今一番たいせつなことは 愛です
人類はいまだかつてない
選択肢を迫られているんですよ」
いったい
何が起きているのか
私の感覚は
いまだかつてない震え方をしている
★ 今夜サンパウロで
2012.05.12 Saturday 13:46

昨晩
サンパウロで会いましょう
春と夏と秋と冬と
太陽と月と
たくさんの星々と
そういうことは
宇宙に任せて
昨晩
サンパウロで会いましょう
★ 三分の二白くて三分の一白くない
2012.05.12 Saturday 11:22
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夜の風景★ 三分の二白くて三分の一白くない

朝目覚めて
玄関の扉を見たら
白いペンキのあと
だいたい10センチくらいの
白いペンキの刷毛のあと
もう 三分の二くらい
ドアが白い
今夜くるのかどうかは
わからない
けれど
ドアの前で待つことにする
はしごも出した
ちょっと違う色も提案してみようかな
聞くかどうかは
わからない
けれど